水道修理業で必要な資格とは?取得方法も解説!

水道修理業で必要な資格とは?取得方法も解説!

水道修理や水道工事は、私たちの生活の基盤を守る大切な仕事です。

水回りを修理してほしい、快適に使用したいというユーザーの声に応えるべく、水道修理業者として適切な資格を取得しておくことをおすすめします。

また、資格の取得は水道修理業者として売上を伸ばすためにも重要なポイントです。

本記事を参考に、水道修理業で必要な資格について確認をしてください。

CHECK

この記事を読むと以下のことが分かります。

  • 水道修理業で必要な資格について
  • 資格を取得すべき理由とメリット
  • 資格取得後にやるべきこと

水道修理業者に必要な資格

水道修理業者が取得しておくべき資格について解説します。

水道修理業の仕事をする際、必ずしも資格が必要というわけではありません。修理に必要な技術や経験が身についていれば、無資格でも働くことができます。

しかしながら、「より売上を伸ばしたい」「経営を安定させたい」という考えがあるのであれば、資格は取得しておくべきです。

特に、資格の取得の難易度が高い資格であるほど、顧客からの信頼性が得られることとなります。

水道修理業に関連した各種資格の概要や費用、受検資格について、下記を参考にしてみてください。

給水装置工事主任技術者

給水装置工事主任技術者とは、給水装置工事を適正に施行できる者として水道事業者より認められた技術者のことを指します。

水道修理業者として事業を経営する際に、取得をしておくべき資格です。

給水設備の整備や設置をする際に必要となる国家資格であり、国家試験に合格することで給水装置工事主任技術者として認められ、指定給水装置工事事業者の許可を得ることが可能となります。

下記は資格取得の概要です。

項目詳細
資格名給水装置工事主任技術者
受検料21,300円
受検資格給水装置工事の実務経験が3年以上ある方
当資格が必要な仕事・給水管の修理や整備
・止水栓や蛇口の水漏れ修理
・水道メーターの工事

下水道排水設備工事責任技術者

下水道排水設備工事責任技術者とは、下水道の排水設備に関わる設計や施工、または保守管理や工事の責任を負う技術者のことを指します。

下記は資格取得の概要です。参考にしてください。

なお、受検資格や費用などは各地域により異なるため、試験を受講する際は試験場所が公開している案内を必ず確認してください。

項目詳細
資格名下水道排水設備工事責任技術者
受検料5,000~15,000円程度
受検資格・満20歳以上の方
・関連業務の実務経験が3年以上ある方など
当資格が必要な仕事・キッチンやトイレの修理
・下水道に関わる大型案件

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士とは、水道管やダクトの工事をする際に必要な資格です。

資格は1級2級とにわかれており、受ける仕事の内容や、仕事をする立場によって、どちらの等級を受けるかが異なります。

下記は資格取得の概要です。

項目詳細
資格名管工事施工管理技士
等級■1級
・大規模案件の受注が可能
・管工事現場の総責任者として管理が可能

■2級
・小~中規模案件の受注が可能
・1級資格保持者の補助的立場での管理が可能
受検料■1級
21,000円

■2級
10,500円
受検資格■1級・2級
・19歳以上の方
・学歴に準じた実務経験がある方
当資格が必要な仕事・水道管の工事
・ダクトの工事

水道技術管理者

水道技術管理者とは、水道設備の機能管理や修理をおこなう技術者のことを指します。

水道事業者として事業を立ち上げる場合、業務担当者として水道技術管理者を1名指定しておかなければいけません。

資格は厚生労働大臣認定の「水道技術管理者資格取得講習会」を受講することで取得できます。

下記は資格取得の概要です。

項目詳細
資格名水道技術管理者
参加費用260,000円
受検資格・既定の学歴を持つ方、もしくは同等の学力を有する方
・学歴に応じた実務経験がある方
当資格が必要な仕事・水道設備の管理業務(設計、検査、保守など)
・水の品質管理

その他の関連資格

水道修理業を運営していくうえで、次のような資格も取得しておくと業務の幅が広がり、売上アップに繋がります。

資格名概要
建築士建築物の設計や工事管理を行うための資格
建築設備士建築設備全般の知識や技術を持ち、建築士にアドバイスを行える資格
冷凍空調技士冷蔵や冷凍、空調設備の設計、施工、保守を行うための資格
消防設備士消火設備や警報設備の工事、点検を行うための資格
土木施工管理技士土木工事の施工管理や公共工事の受注ができる資格
衛生管理者事業所の衛生管理を行うための資格
液化石油ガス設備士一般家庭用のLPガスの供給や設置工事を行うための資格

上記は、いずれも水道修理に関連性が深く、資格を取得しておくことで技術力と知識の向上に繋がります。

ぜひ取得を検討してください。

水道修理業で資格を取得するメリット

水道修理業に関連する資格は様々なものがあり、取得するには時間も費用もかかるため、本当に取得すべきか悩んでしまうこともあるでしょう。

しかし、水道修理業者として資格を取得しておくメリットは多数あるため、資格の取得は積極的に検討してください。

特に、次のメリットについては重要性が大きいです。

  • 信頼性の向上
  • 施工品質の向上
  • 開業時に有利になる可能性

それぞれのメリットを詳しく解説します。

信頼性の向上

資格は、ユーザーからの信頼を獲得できる重要なアピールポイントです。

一般的なユーザーは専門性の高い資格についての知識がないことがほとんどであるため、「資格を持っている」というだけでも信頼度は上がります。

最近では企業ホームページを見て資格を有しているかどうかを確認するユーザーも増えてきており、修理を依頼する際の判断基準に資格の有無が大きく関係してきている状況です。

このように、資格を持っていることでユーザーからの信頼度が向上し、問い合わせ数が増え、受注に繋がり、売上が伸びていくこととなります。

時間や費用をかけてでも、資格を取得してユーザーの信頼を獲得しておくことは将来的にも大きなメリットとなるのです。

施工品質の向上

資格の取得は、技術力と知識を身につけ、施工の品質を上げるためにも欠かすことができません。

水道修理は技術と知識が必要です。

簡単な修理であれば無資格でも対応が可能ですが、安全かつ確実に水道を修理するためには資格取得の際に得た知識や技術が役立つことは言うまでもありません。

水道は私たちのライフラインであるため、有事の際には一刻を争う事態になります。ユーザーからしても、資格を有しており正確に修理をしてくれる業者に依頼をしたいと思うでしょう。

そのため、施工品質をあげるためにも、資格を取得すべきだといえます。

開業時に有利になる可能性

水道修理業は、必ず取得しなければならない資格や免許はありません。そのため、無資格でも開業をすることが可能です。

しかしながら、資格を何も持っていない状態では思うように集客ができない可能性があります。

水道修理に関わりのある資格を有している業者と何も資格をもっていない業者を比較すると、誰もが資格を有している業者に依頼をしたいと考えるでしょう。

また、ユーザーから問い合わせが来た際に、資格の有無について聞かれる可能性もゼロではありません。

水道修理業として開業した際に集客を成功させ、軌道に載るためには、資格は取得しておく必要があることが分かります。

水道修理業で開業を検討している方は、こちらの記事も参考にしてください。

<<水道修理で開業する方法と成功ポイントの解説はこちら>>

水道修理業の資格取得 難易度と試験概要

ここからは、各資格の難易度試験内容について解説します。

取得を検討している資格があれば参考にしてください。

給水装置工事主任技術者の難易度と試験内容

給水装置工事主任技術者の合格率は30~45%です。

国家資格としては合格率が高めとなりますが、受検年度により合格率に大きな差があるため、簡単に取得できる資格ではないことを認識しておきましょう。

そのため、試験対策は手堅く行っておくことを推奨します。

対策方法としては、参考書を購入して独学することも可能ですが、専用の講習会も開催されているため参加を検討してみましょう。

試験は学科試験となり、次の8科目を受検することとなります。

  1. 公衆衛生概論
  2. 水道行政
  3. 給水装置工事法
  4. 給水装置の構造および性能
  5. 給水装置計画論
  6. 給水装置工事事務論
  7. 給水装置の概要
  8. 給水装置施工管理法

1~6は必修科目となっており、6科目合計で27点以上の取得が合格ラインとなります。また、1~8の全8科目の総得点が40点以上であることが合格基準です。

下水道排水設備工事責任技術者の難易度と試験内容

下水道排水設備工事責任技術者の合格率は60%程度であり、難易度は低めとなっています。

試験問題は「下水道法(法令区分)」と「下水道排水設備指針と解説(技術区分)」が出題範囲です。マークシート方式となっており、〇✕問題、穴埋め問題、択一問題を組み合わせたかたちで出題されます。

総得点70点が合格ラインです。ただし、法令区分と技術区分それぞれ50%以上の得点を獲得しなければいけません。

上記の試験内容については全国共通となりますが、試験場所や申し込み方法などの詳細は各都道府県ごとに異なります。必ず自身が水道修理業を経営する地域の資格詳細を確認しましょう。

管工事施工管理技士の難易度と試験内容

管工事施工管理技士の合格率は50〜60%程度であり、難易度はやや低めとなっています。

しかしながら、試験内容が二段階に分かれており、一次試験は合格率が25〜50%、二次試験は合格率が50~75%となっているため、一次試験を通過できるかどうかが肝となってきます。

油断せず、万全の試験対策を行っておきましょう。

試験問題としては下記の形式となります。

試験名出題形式出題範囲
一次試験マークシート機械工学や施工管理法の内容・規則について
二次試験筆記施工管理法について

また、管工事施工管理技士には1級と2級の2種類があり、どちらを受検するかによって受検資格が異なるため注意してください。

水道技術管理者の難易度と試験内容

水道技術管理者の難易度は低めです。取得しやすい資格といえます。

なぜならば、資格取得の流れとして、講習を受講したのちに試験となるためです。

講習は15日間あり、水道行政や水道経営について、水質管理についてなど水道技術管理者として必要な知識を十分なほど勉強できます。

ただし、講習受講後の試験は4科目あり、計340分と長時間にわたり受検しなければいけません。

講習と試験あわせて、長期間の忍耐が必要であることは理解しておきましょう。

また、試験に合格した方は、実務研修を受けることとなります。こちらも15日間にわたり行われるため、水道技術管理者の資格を取得する際は合計で1ヶ月程度の時間が必要となります。

資格なしで水道工事を行うリスク

水道修理を資格なしの状態で行うことにはリスクがあります。

次で解説するリスクは水道修理業者としては致命的なものです。自身の身に起こることがないよう注意してください。

法的な罰則

水道法に基づき、違反と見なされた行為に関しては罰則が科せられることとなります。

自身が違反行為だと認識していなくとも、法律上禁止されている行為であれば罰則の対象です。

例えば、下記のような行為は罰則に当たります。

行為罰則
水道施設を損壊し、その他水道施設の機能に障害を与えて水の供給を妨害した5年以下の懲役または100万円以下の罰金
みだりに水道施設を操作して水の供給を妨害した2年以下の懲役または50万円以下の罰金
規定の認可を受けないで水道事業を経営した3年以下の懲役または300万円以下の罰金

水道法は水道修理業者として必ず知っておくべき法令であり、水道修理業で必要とする資格を取得していれば自ずと身に付く知識でもあります。

罰則となるような行為を行わないためにも、資格を取得し、知識と技術力を身につけておくべきであると心得ましょう。

参考|水道法 第九章 罰則【e-Gov法令検索より】

施工不良によるトラブル

水道修理業者として信頼を得るために、施工不良によるトラブルは避けたいものです。

トラブルが発生することで顧客からの信頼はなくなり、売上減少に繋がってしまいます

施工不良を発生させないためにも、水道修理に関する知識と技術力はしっかりと身につけておきましょう。

水道修理の技術は、その業務に従事して経験を重ねれば身につけることが可能ですが、資格を取得したほうが知識も同時に身につき、技術力の向上にも繋がります。

そのため、資格は取得しておくべきです。

顧客から見ても、資格がない水道修理業者よりも、資格を持っている水道修理業者のほうがトラブルなく修理してくれて安心だと感じてくれるでしょう。

トラブルを防ぐという意味でも、売上を伸ばすという意味でも、資格の取得は重要となっていることが分かります。

資格がなくてもできる水道工事

ここまで、資格の重要性について解説をしてきましたが、水道工事の中には資格がなくとも施工自体は問題ないものもあります。

まずは最低限の案件から水道修理業者として始めていきたいという場合は、参考にしてください。

簡易な修理作業

水道工事において資格を必要とするのは、給水管を触る作業、もしくは給水管より先の部分を触る作業となります。

給水管が関わらない修理作業については資格は不要です。

したがって、次の修理は資格がなくとも作業可能となります。

  • 蛇口部分の交換
  • 蛇口付近のパッキン交換
  • シャワーヘッド部分の水漏れ修理
  • トイレタンク内部の水漏れ修理
  • 断熱材や保護材の交換

いずれも一般の方でも可能な簡単な作業とはなりますが、水道修理業者としての知識が役に立つことは確かです。修理の依頼を受けた際は施工不良とならないよう慎重に作業しましょう。

相談・アドバイス業務

「蛇口から水がでない」「トイレの水が流れない」といったお客様からの相談を聞いたり、アドバイスをするだけであれば資格は必要ありません。

相談やアドバイスは、いわゆる受付窓口の方でもできる業務であり、必ずしも資格取得者が対応する必要はないためです。

ただし、専門性の高い内容になればなるほど、知識と経験が必要となってきます。中には素人には答えられない相談もあるでしょう。

相談を受け、正確にアドバイスをするためにも、資格は取得しておいて損はないといえます。

水道修理業の将来性と資格の重要性

水道修理を含め水道設備工事を主とする水道業界は、今後の需要が衰退することはなく、むしろ拡大していくことが見込まれます。

これから水道修理業として開業をする方や、事業拡大を検討している方は、今後の需要拡大も鑑みて、ぜひ資格の取得を検討してみてください。

今後の需要予測

水道修理ができる人材は貴重であり、今後も需要は高まっていくと予測されます。

理由としては、主に下記の影響が大きいためです。

  • 高齢化による修理人材のニーズ増加
  • 都市開発や地域再開発による建築工事の増加
  • IT化の影響を受けない業種であること

今後も水道修理業が衰退することはなく、必要不可欠な業種として続いていくでしょう。

資格の重要性とキャリアアップ

水道修理業を営むうえで、資格は取得しておくべきです。

資格を取得することで、受注できる依頼が大幅に拡大します。個人宅からの依頼だけでなく、公共工事を受けることも可能となるため、売上アップへの近道となるでしょう。

また、資格取得業者というだけで一定の信頼を獲得することができます。無資格の業者よりも問い合わせ数が増えることは言うまでもありません。

安定した経営をおこなうためにも資格の取得は大切であることがお分かりいただけると思いますが、キャリアップができるというメリットもあります。

資格は、技術と知識を身につけ、自身のスキルを成長させることができます。腕の良い水道修理業者と認められるためにも、ぜひ資格取得にチャレンジをしてみてください。

資格取得後は集客のことを考えましょう!

資格を取得したら仕事の幅が広がります。

仕事の幅が広がれば、多くのユーザーからの依頼に応える土台が準備できたも同然です。

そのため、資格取得後は売上をどうやって伸ばしていくかを考えることとなります。

売上アップの戦略を練るには、集客の仕方を考えることが重要なポイントとなってくるため、集客施策を検討しましょう。

水道修理業の集客方法には様々な手法がありますが、中でもおすすめな方法はリスティング広告などオンラインを活用する集客です。

下記の記事では水道修理業でおすすめの集客方法について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

<<売上が上がる水道修理業の集客方法はこちら>>

水道修理業のリスティング集客ならKAKETSUKEにお任せ!

本記事では、水道修理業で必要な資格の詳細について解説しました。

水道修理業を営むうえで、資格は必要不可欠なものであることがお分かりいただけたかと思います。

本記事を参考に、ぜひ資格取得を検討してみてください。

また、資格取得後は売上拡大をはかるためにも集客を検討することとなります。今のうちから集客施策についても考えておきましょう。

もし水道修理の集客でお悩みの場合や、売上を伸ばすマーケティング戦略を検討したいという場合は、お気軽にKAKETSUKEまでご連絡ください。

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スギモト

シニアマーケティングディレクター。 10年にわたりリスティング広告を中心とした広告運用業務に従事。2013年からWEB広告運用者として実績を積み、マーケティングプランナー職を経て2020年に現在のポジションに就任。 不用品回収や害虫駆除といった駆けつけサービスのリスティング広告を得意としており、業界に特化した効果的な広告運用で各企業の売上改善に貢献。LP制作やSEO対策など集客の底上げを狙う提案も行っている。