アカウントとは、Google広告やMeta広告・LINE広告などで、広告を出稿・管理するための場所として機能します。広告配信を行うには、まずこのアカウントを作成し、広告主情報や支払い情報などを登録する必要があります。アカウントの下に「キャンペーン」「広告グループ」といった階層が続き、すべての広告設定や配信実績データはこのアカウントに紐づいて蓄積されます。広告運用の大元となる、まさに「家」のような存在です。

キャンペーンとは、広告アカウントという大きな箱の中に作る「仕切り」や「フォルダ」のようなものです。このフォルダごとに、広告の目的（商品を買ってもらう、お店を知ってもらうなど）や、1日に使える予算、配信したい地域などを決めていきます。例えば「東京向けのキャンペーン」と「大阪向けのキャンペーン」のように、目的やターゲットが異なる場合はキャンペーンを別々に管理していきます。（運用状況や意図により様々です）
広告の成果は、キャンペーン設計で8割決まると言っても過言ではありません。目的やターゲットが異なる広告は、キャンペーンを分けて管理するのが鉄則です。

広告グループとは、キャンペーンという大きなフォルダの中に作る、さらに細かい「サブフォルダ」のようなものです。広告グループごとに「どんなキーワードで検索した人に見せるか」や「表示する広告文や画像」をセットで管理します。
ユーザーが検索した言葉と表示される広告文の関連性が高いほど、広告はクリックされやすくなります。この広告グループを適切に分けることが、広告の品質を高め、成果を出すための重要な鍵となります。

広告見出しとは、検索結果に表示される広告文の中で、最も目立つ青い太文字の部分です。ユーザーが検索したときに最初に目にする「広告の顔」であり、クリックされるかどうかが大きく左右する重要な要素です。例えばレスポンシブ検索広告では、広告見出しを複数パターン登録するので、AIがユーザーの検索内容や状況に合わせて、効果的と思われる組み合わせを自動で表示してくれます。

説明文とは、広告見出しの下に表示される、より詳細な情報を伝えるための文章です。広告見出しで興味を持ったユーザーに対して「どのようなサービスなのか」「どんなメリットがあるのか」「他社と何が違うのか」といった具体的な情報を伝え、クリックを後押しする役割を持ちます。例えばレスポンシブ検索広告の場合、複数の説明文を登録しておくと、AIが見出しとの最適な組み合わせを表示してくれます。

除外キーワードとは、「この言葉が検索に含まれていたら広告を表示しない」と設定するための機能です。例えば不用品回収業者が「無料」というキーワードを除外設定しておけば、ユーザーが「不用品回収 無料」と検索しても広告が表示されなくなります。これにより、自社のサービスとは合わないユーザーからの無駄なクリックを防ぎ、広告費を抑えることができます。

検索キーワードとは、広告を配信する側が「ユーザーがこの言葉で検索した時に広告を表示させたい」と、あらかじめシステムに登録しておくキーワードのことです。単に「キーワード」とも呼ばれます。どのキーワードを選ぶかによって、広告が表示されるユーザー層が全く異なるため、広告の成果を左右する重要な設定項目の一つです。（※実際にユーザーが検索窓に入力した言葉は「検索語句」と呼ばれ区別されます。）

検索語句とは、ユーザーが実際にGoogleやYahoo!の検索窓に打ち込んだ言葉そのものを指します（検索クエリとも呼ばれます）。広告運用者が設定する「検索キーワード」はあくまで広告を表示させるための"きっかけ"であり、この「検索語句」を見ることで「自分の広告が、実際にどんな言葉で検索されて表示されたか」を知ることができます。例えば「鍵交換」というキーワードを設定していても、実際の検索語句は「鍵交換 東京 安い」「鍵の交換方法」など様々です。

アセットとは、広告を構成する一つ一つの要素を指します。具体的には、レスポンシブ検索広告で使われる「広告見出し」や「説明文」、広告と一緒に表示される「画像」や「ロゴ」などがこれにあたります。以前は「広告表示オプション」と呼ばれていたサイトリンクや電話番号表示なども、現在ではこの「アセット」という大きな括りに統合されています。これらをたくさん登録しておくことで、ユーザーごとに最適な組み合わせで配信することができます。

広告表示オプションとは、通常の広告見出しと説明文に加えて、電話番号や住所、特定のページへのリンクといった追加情報を表示できる機能のことです。これにより広告の表示領域が大きくなったりユーザーに多くの情報を伝えられたりするため、広告が目立ちクリック率の向上が期待できます。また、ユーザーニーズに合わせた訴求が追加できるため、より検索意図に適したページへ誘導したり、ウェブサイトへ訪問しなくても問い合わせをさせることができます。

予算とは、文脈にもよりますがキャンペーンごとに設定する「1日あたりに使っても良い広告費の上限額」のことです（「日予算」とも呼ばれます）。例えば日予算を3,000円に設定すると、システムはその金額を超えないように1日あたりの広告配信を自動で調整します。広告費の使いすぎを防ぎ、コストを管理するための最も基本的な設定です。※運用媒体の特性上、設定額を超えて配信される場合がありますのでご注意ください。

広告ランクとは、広告の品質や入札単価などから算出される総合スコアのことを指します。このスコアが高い広告から順に、検索結果の上位に表示されます。広告ランクは、広告主が設定する「入札単価（クリック1回に払える上限額）」だけで決まるわけではなく、「広告の品質」や「広告表示オプション」「ユーザーが検索に至った背景」などの効果も掛け合わせて算出されます。※運用媒体によってロジックが異なります。
「お金をたくさん払えば必ず1位になれる」わけではないのが検索広告の面白いところです。たとえ入札単価が低くても、広告の品質が高ければ、競合よりも上位かつ安いクリック単価で広告を掲載できる可能性があります。この広告ランクの仕組みを理解することが、費用対効果の高い運用に繋がります。

品質スコアとは、「広告の関連性」「想定クリック率」「ランディングページの利便性」の観点で評価される推定値のことを指します。「広告ランク」の算出で使われる「広告の品質」とよく混同されますが別物です。
ユーザーにとってどれだけ価値があるかを評価した「広告の通信簿」のようなもので、10段階で評価されます。品質スコアを上げると間接的に「広告の品質」を向上させることができるため、競合より有利に配信できる可能性があります。

入札単価とは、広告が1回クリックされるたびに「最大でいくらまでなら支払っても良いか」という上限金額のことです。検索広告はオークション形式で掲載順位が決まるため、この入札単価は広告ランクを決定する重要な要素の一つになります。手動でキーワードごとに設定する方法と、AIが最適な単価を自動で調整してくれる「自動入札」があります。

配信面とは、広告が表示されるウェブサイトやアプリなどの場所を指します。「プレースメント」とも呼ばれます。例えば、Google検索広告であればGoogleの検索結果ページが主な配信面となり、ディスプレイ広告などであれば、提携するニュースサイトや個人ブログ、YouTube、Gmailの画面などが配信面となります。

広告を配信するためにかかったお金のことで、「広告費」とも呼ばれます。Web広告では、広告が1回クリックされるたびに料金が発生する「クリック課金制」が一般的です。例えば、1クリック100円の広告が月に300回クリックされた場合、その月の費用は30,000円となります。広告アカウント上で日別や月別の予算を設定できるため、「気づいたら高額な請求が来ていた」という事態は防げます。
駆けつけサービス業の場合、費用対効果を常に意識することが重要です。「この広告費で何件の問い合わせ（コンバージョン）が取れたか」を分析し、無駄な費用を削減しながら成果を最大化していくのが運用の鍵となります。

作成した広告がユーザーの画面に表示された回数のことです。「imp」や「表示回数」と略されることもあります。例えば、ユーザーが「鍵交換 玄関」と検索し、その検索結果ページに自社の広告が1回表示されると「1インプレッション」としてカウントされます。広告がクリックされたかどうかは関係ありません。
インプレッションは、自社の広告がどれだけ多くの人の目に触れているかを示す基本的な指標です。もしクリック数が伸び悩んでいる場合、まずはインプレッション数を確認してみましょう。

ユーザーが表示された広告を押して、指定のWebサイト（ランディングページ）にアクセスした回数のことです。例えば、ユーザーが「水漏れ 修理」と検索し、表示されたあなたの会社の広告タイトルをクリックした場合に「1クリック」とカウントされます。多くのWeb広告は「クリック課金制」を採用しており、このクリックが発生して初めて費用がかかります。

CTR（Click Through Rate）は「クリック率」のことで、「シーティーアール」と読みます。広告が表示された回数（インプレッション）のうち、どれくらいの割合でクリックされたかを示す指標です。計算式は「クリック数 ÷ インプレッション数」で、一般的にパーセンテージで表されます。例えば、広告が1,000回表示されて50回クリックされた場合、CTRは5%となります。

CPC（Cost Per Click）は「平均クリック単価」のことで、「シーピーシー」と読みます。広告が1回クリックされるたびにかかる費用のことです。計算式は「費用 ÷ クリック数」となります。例えば、10,000円の広告費で100回クリックされた場合、CPCは100円です。人気の高いキーワードではCPCが高くなりやすく、どのキーワードに投資すべきか小まめに見ることが重要です。

コンバージョン（Conversion）とは、広告運用の「成果」を指す言葉で、「CV（シーブイ）」と略されます。何を成果とするかは広告主が自由に設定できますが、駆けつけサービス業の場合は「Webサイトからの電話発信」「問い合わせフォームの送信完了」「LINEでの相談」などが一般的です。
何をCVにして追っていくかは広告代理店やお客さまによって異なりますが、KAKETSUKE(カケツケ)では、広告管理画面上のCVだけではなく『実際に電話が鳴ったかどうか』なども追っています。

CVR（Conversion Rate）は「コンバージョン率」のことで、「シーブイアール」と読みます。広告をクリックしてサイトに訪れたユーザーのうち、どれくらいの割合がコンバージョン（電話や問い合わせなど）に至ったかを示す指標です。計算式は「コンバージョン数 ÷ クリック数」で、パーセンテージで表されます。例えば、広告が200回クリックされて10件のコンバージョンがあった場合、CVRは5%となります。
CVRは、広告をクリックした後のWebサイト（ランディングページ）が、ユーザーにとってどれだけ魅力的で使いやすいかを示す重要な指標です。もしクリック数は多いのにCVRが低い場合、広告ではなくサイト側に問題がある可能性を考えましょう。

CPA（Cost Per Acquisition）は「顧客獲得単価」のことで、「シーピーエー」と読みます。1件のコンバージョンを獲得するために、いくらの広告費がかかったかを示す指標です。計算式は「費用 ÷ コンバージョン数」となります。例えば、50,000円の広告費で10件のコンバージョンを獲得した場合、CPAは5,000円です。
キャンペーンや広告グループなど、どの配信でのCPAがいいのか判断し、調整していくのが基本です。広告管理画面上のCPAと実際の問い合わせ獲得単価に乖離が出ることがあるので注意。

ROAS（Return On Advertising Spend）は「広告費用対効果」のことで、「ロアス」と読みます。かけた広告費に対して、どれだけの「売上」が発生したかを測る指標です。計算式は「広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100 (%)」となります。例えば、広告費に10万円をかけて、その広告経由で50万円の売上が立った場合、ROASは500%となります。これは「広告費1円あたり5円の売上を生んだ」ことを意味します。
CPAが「問い合わせ1件あたりのコスト」を見るのに対し、ROASは「売上ベース」で広告の効果を評価します。駆けつけサービス業ではROASが特に重要ですね。

ROI（Return On Investment）は「投資収益率」または「投資対効果」のことで、「アールオーアイ」と読みます。かけた費用（投資）に対して、どれだけの「利益」を生み出したかを示す指標です。計算式は「(利益額 - 投資額) ÷ 投資額 × 100 (%)」となります。
ROASが「売上」ベースで効果を測るのに対し、ROIは人件費や材料費などの原価も含めた「利益」ベースで評価するのが大きな違いです。例えば、広告費10万円をかけて50万円の売上があがり、その案件対応に人件費や材料費で30万円かかったとします。この場合、利益は「50万円 - 30万円 - 10万円 = 10万円」となり、ROIは100%です。これは「広告費1円あたり1円の利益を生んだ」ことを意味します。

利益を増やすためには、広告費用対効果だけでなく、人件費や材料費などの諸経費を見直すことが大切です。

KGI（Key Goal Indicator）は「重要目標達成指標」のことで、「ケージーアイ」と読みます。ビジネスにおける最終的な目標（ゴール）を、具体的な数値で示したものです。例えば、「Web広告経由の年間売上を1,200万円にする」「問い合わせからの成約率を80%にする」といった、事業全体の目標がKGIにあたります。
広告運用を始める前に、まずこのKGIを明確に設定することが非常に重要です。「なんとなく問い合わせを増やしたい」という曖昧な状態ではなく、「いつまでに、何を、どれくらい達成したいのか」という最終ゴールを定めることで、運用方針がブレなくなります。

KPI（Key Performance Indicator）は「重要業績評価指標」のことで、「ケーピーアイ」と読みます。最終目標であるKGIを達成するための中間的な目標（プロセス）を、具体的な数値で示したもので、KGIが「山頂（ゴール）」だとすれば、KPIは「〇合目（中間チェックポイント）」のようなイメージです。例えば、「売上を1,200万円にするために広告経由での問い合わせ数を250%にする」「問い合わせ数を増やすために広告のクリック数を2倍にする」など。最重要指標を達成できるよう、適切にKPIを設定しましょう。
KPIは『定量的に計測可能』かつ『現実的に達成可能』な数値を定めると効果的に売上を上げていけます。ちなみに、類似した用語にKSFというものがありますが、これは「目標達成の成功要因」を定めたもので、KPIを達成するために何をすべきかを設定します。

広告を配信するユーザーの年齢層を絞り込む設定のことです。Google広告などでは、「18～24歳」「25～34歳」といった区切りで、特定の年齢層にのみ広告を表示したり、逆に特定の年齢層を除外したりすることができます。
駆けつけサービス業では、持ち家の所有率が高まる30代以降や、ご家庭の決定権を持つことが多い層からの問い合わせが多い傾向があります。しかし、例えば「高齢の親のために、その子供が検索する」といったケースも少なくありません。そのため、最初から安易に年齢を絞り込むのは機会損失に繋がる危険があります。まずは広く配信してみて、実際に問い合わせ（コンバージョン）に繋がった年齢層のデータを確認し、成果の悪い層への配信を弱める、といった調整を行うのが定石です。

広告を配信するユーザーの性別（男性・女性）を指定する設定のことです。年齢ターゲティングと同様に、プラットフォームが推定した情報に基づいて配信対象を絞り込むことができます。「男性のみ」「女性のみ」に配信を限定したり、「不明（性別が特定できないユーザー層）」を除外したりすることが可能です。
駆けつけサービス業の場合、サービス内容によって男女比に偏りが出ることは考えられますが、思い込みでターゲットを絞るのは危険です。例えば「水回りのトラブルは主婦（女性）からの問い合わせが多いだろう」と予測しても、実際には世帯主である男性が業者を探しているケースも多くあります。こちらも年齢と同様、まずは絞らずに配信を開始し、蓄積されたデータを見てから「コンバージョンが多い性別への配信を強化する」といった判断をするのが良いでしょう。

広告を配信する地理的な範囲（エリア）を指定する設定のことです。「東京都新宿区」のように市区町村単位で指定したり、「自社の事務所から半径10km以内」といった形で指定したりできます。駆けつけサービス業の広告配信において、エリアを絞らず配信することはほぼ無いと言っていいでしょう。進捗しだいで、エリアごとに配信の強弱をつけたりできます。リスティング広告を実施する際は必ずチェックすることをおすすめします。

ユーザーの興味・関心やWeb上での行動履歴といった「人」のデータに基づいて広告の配信対象を絞り込む手法です。キーワードで検索した人だけでなく、「住宅情報に関心がある人」や「最近引っ越した人」といった特定のグループに狙いを定めて広告を表示できます。
これらのデータは、ユーザーが閲覧したサイトの傾向などからCookieを基に（個人を特定しない形で）収集されます。駆けつけサービス業では、緊急トラブルを探している人だけでなく、将来顧客になりうる潜在層へアプローチの幅を広げる目的で活用されます。

ユーザーの「年齢」「性別」「子供の有無」「世帯年収」といった、人口統計学的な属性データに基づいて配信対象を絞り込む手法です。「デモグラ」と略されることもあります。
例えば、「持ち家率が高いと考えられる世帯年収上位層」や、「子供のいる家庭」といった特定の層に絞って広告を配信することが可能です。ただし、駆けつけサービスは幅広い層に需要があるため、最初から強く絞り込みすぎず、成果データを見ながら調整するのが基本です。

サイトカテゴリーターゲティングとは、Yahoo広告にある機能で、指定したカテゴリーに関連づいたサイトに広告を表示させることができます。

駆けつけサービス業であれば、地域の不動産情報サイトや、暮らしの知恵を紹介するブログなどに広告を掲載することで、サービスと親和性の高いユーザーにアプローチできます。「人」ではなく「場所（掲載サイト）」でターゲットを絞る方法と覚えておくと良いでしょう。

インタレストマッチとは、Webサイトの閲覧履歴などから推測されるユーザーの「興味・関心」に基づき、関連性の高い配信ができるYahoo!広告のターゲティング手法です。まだ商品やサービスを知らないユーザーに対して認知を広げたり、新たな見込み客を発見したりする目的で活用されます。「自社のターゲット層はどんなことに興味があるだろうか？」という視点でカテゴリを選ぶことが重要。

サーチターゲティングとは、Yahoo!広告で利用できるターゲティング手法の一つです。過去に特定のキーワードで検索したユーザーの履歴を基に、ディスプレイ広告で配信先が狙えます。検索という明確な意図を持つユーザーに対し、画像などを用いた視覚的なアプローチが可能です。

類似ユーザーターゲティングとは、自社の優良顧客やサイト訪問者などと行動が似ているユーザーを、新たに探し出し、そのユーザー層に対して広告を配信する手法です。リストを元に、広告媒体がユーザーの行動を分析し、似た傾向を持つユーザーを自動で発見してくれます。手動のターゲティングでは見つけられなかった、新たな見込み客に効率的にアプローチできるため、事業の拡大や新規顧客獲得に効果的。ある程度の顧客データが溜まってきた段階で試したい、強力なターゲティング手法の一つです。

プレースメントターゲティングとは、広告を配信したいWebサイトやYouTubeチャンネル、アプリといった「掲載場所」を具体的に指定または除外するターゲティング手法です。自社の商品と親和性の高いユーザーが集まるメディアを狙って広告を出すことで、費用対効果の向上が期待できます。

リマーケティング（リターゲティング）とは、一度自社のWebサイトに訪問したことがあるユーザーを追跡し、別のサイトやアプリを閲覧している際に再度広告を表示する手法です。Google広告では「リマーケティング」、Yahoo!広告などでは「リターゲティング」と呼ばれますが仕組みは同じです。自社に興味を持つユーザーに再アプローチすることで、購入や申し込みを後押しする効果的な施策です。「リマケ」「リタゲ」と略されることも。

RLSA（アールエルエスエー）とは、「Remarketing Lists for Search Ads」の略称で、検索広告向けのリマーケティング機能のことです。一度自社のサイトに訪れたことのあるユーザーが、再度Googleで検索を行った際に、そのユーザーに対して「入札単価を強化する」「特別な広告文を表示する」といった最適化ができます。見込みの高いユーザーに絞って効率的にアプローチできるため、コンバージョン率の向上が期待できる施策です。

DFSA（ディーエフエスエー）とは、「Demographics for Search Ads」の略称で、年齢や性別といったデモグラフィック情報で検索広告のターゲティングを行う機能です。一方で、Google広告の「RLSA」と対比する形で、Yahoo!広告の検索向けリターゲティング機能（現在の正式名称は「サイトリターゲティング（検索広告向け）」）を指して使われる文脈もあります。こちらもRLSAと同様に、サイト訪問歴のあるユーザーの検索に対し、入札を強化するなどして広告表示を最適化する機能です。